Ariettaのピアノ日記

ピアノと向き合う中で感じたこと、練習日記を綴っていきます

喋るポリーニ

ポリーニ続投です(笑)。

 

ユーチューブを見てるとだんだん関連する動画も目につくようになってきます。芋づる式に色々出て来ますからね。

 

そんな中、ポリーニのインタビューの動画を見つけました。仕事が休みの日だったこともあり、見てみることにしました。

 

初、喋るポリーニ

 

2014年の映像のようなので、なかなかのおじいさんポリーニです。パリっとスーツを着こなしたイタリア人のおじいさま!品が良いですね。かっこいいです。インタビューはイタリア語で進められ、字幕は英語です。

 

まずはポリーニの生い立ちなどの話から。父が建築家、母は歌やピアノを弾き、音楽を愛するの親族の中で育った…私の語学力でもなんとかその程度は理解できました。

 

そして話は華々しいショパンコンクールの話題へ。1960年、18歳だったポリーニは満場一致で優勝します。

 

インタビューでポリーニはこう言います「ここでルービンシュタインからあるアドバイスを受けた」と。

 

ルービンシュタインからポリーニへのアドバイス!なんてすごい人からすごい人へのアドバイス、一体何を言ったのか!思わず画面に食いつきます。

 

その年のショパンコンクールの審査員長であったルービンシュタインが「ポリーニは我々審査員の誰よりも上手い」と言ったのは有名な話ですが、そのインタビューでポリーニは「ルービンシュタインは、本当はその後に『技術的には』と言ったのにそこは無いものになっている」と言っています。

 

その時点で技術的には完璧な演奏をしていたポリーニにアドバイスしたこととは!

 

ルービンシュタインポリーニ青年を呼び、その肩に一本の指を乗せ、「このくらいの重さで弾くと疲れないよ」と語ったと言います。

 

えええ!ちょっとまってちょっとまって!

これはもしかして、私の興味の核心に迫る話題ではないか?!

 

一言一句理解したいのでここからは分からない単語が出てくるたびに一時停止、スマホで単語を調べながら、自分の持てる語学力総動員で全開全力で必死でついていきます。

 

ルービンシュタインは指だけでなく腕や肩の重さを使っていた」と。それこそが彼の、疲れることなく素晴らしい音を生み出す、テクニックの大元であると。そしてそのアドバイスが生涯で一番大事なアドバイスだった。日を追うごとに重要性がわかった、と続きます。

 

おおおー!

 

表現などにおける技術は完璧であったポリーニに、ルービンシュタインがたった一つ伝えたのは、音を出すための根本的な体の使い方についてのアドバイスだった!!!

 

このショパンコンクールの後しばらく表舞台から姿を消したポリーニ。きっと何か演奏法上の気づきがあったに違いない、と以前から思っていました。ショパンを弾くうちに何かしら気づきがあり、基本に返ってチェルニーをやっていたに違いない。と勝手に想像していました。(そして勝手に共感していました笑)そのことをブログに書いたのはちょうど1年前の今頃でした。

 

やっぱりその「何か」はあったんだ!しかもショパンコンクールのその日、その会場で!

 

そのインタビューでポリーニは、ショパンコンクールの後、自分はまだ未熟であったのでレパートリーを増やすために他の作曲家の曲を学んだりしていたと語っています。

 

しかしその中で演奏法の基本に立ち返り、弾き方も見直していたのだろうと思います。「そのアドバイスが生涯で一番大事なアドバイスだった。日を追うごとに重要性がわかった」それくらい衝撃的だったということがわかります。ルービンシュタインのアドバイスについてはそれ以上詳しく語られていませんのでほんとのところ具体的にどんなアドバイスなのかそれ以上はわかりませんが、おそらくポリーニといえども奏法を見直すには時間がかかったことでしょう。 

 

それはまるで、私がやり直しピアノレッスンをはじめた頃に、力が入りすぎてる、と指摘をうけてからの私のようだ!

 

ということは…私の先生がルービンシュタインで私がポリーニ!!

 

って自分で思いついて思わず吹き出しましたが(笑)

 

先生は私にとって偉大ですので、ルービンシュタインと例えても良いとして、自分がポリーニ(笑)妄想するにも限度がある!!

 

…でも。

気持ち的には同じだったのではないか?と思えるのです。少し本気で。

 

思ってもみないアドバイスをもらい、それはどういうこと?と思う。

 

こういうこと?と試しては考え、また試しては考える。

 

そしてあ、もしかしてこれ?!と掴みかける。

 

そうか!これのことか、…ということはここはこう?あれはこう?

 

こうするとこれもやり易い!これもできる!

 

これってすごくない???

 

演奏旅行になんて行っている場合ではない(私には演奏旅行の予定はありませんでしたが)、チェルニーに戻ってしっかりやり直そう(私はバイエルまで戻りましたが)!

チェルニーを実際にやっていたかどうかは不明です。)

 

…のような心の動きは同じだったのではないかと思うのです。

 

そして再び、勝手に共感の嵐!!!(笑)

 

 

インタビューの終盤、あなたは何のためにピアノを弾いているのかと問われます。あなたは伝道師なのか?と開拓者なのか?と。ポリーニは笑いながら伝道師?トンデモない。「I do things for my own pleasure.」とひとこと答えます。

 

あれほどの天才が、自分の楽しみのために弾いていると。カッコイイーーー!私もいつか何の為にピアノを弾いているのか聞かれたら、for my own pleasure.と答えよう(いや、私の場合本当にそれ以上なにもないだけですが笑)。

 

 

そのインタビューはスーツ姿でタバコなんかふかしながら颯爽と歩いて去っていくポリーニの映像で終わります。その姿はイタリアのちょいワルおじいちゃん(笑)最後までかっこよかったです。

 

インタビューは「Maurizio Pollini A Musical Profile 2014」というものです。私の分かる範囲で訳しただけなので、言葉は正確でない可能性がありますので大目に見ていただけるとありがたいです(汗)

 

そんなわけでユーチューブ見てるだけどあっという間に2時間くらいたっていてビックリしました。でも興味の核心に触れ、テンションマックス!な一日でした。

 

そしていつかもしポリーニに会えることがあったなら。

 

ルービンシュタインが実際どのような感じで肩に指を置いたのか、絶対に私の肩にやってもらおう! と心に決めたのでした。

 

 

 ■今練習している曲■
チェルニー 30番ー7
・バッハ インヴェンション 4番
ベートーヴェン ソナタ 10番 Op14-2 第1楽章

 

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