Ariettaのピアノ日記

ピアノと向き合う中で感じたこと、練習日記を綴っていきます

前進しているのか後退しているのか

先月、この春2回目のステージでの演奏をしてきました。

 

悲愴ソナタの2楽章を弾きました。まだあまり仕上がってはいない状態だったので、とにかく止まらないで弾く、というのが目標でした。

 

結果、止まらずに最後まで弾くことができ、その上終わってみれば今までで1番良く弾けました。良い、というか、練習の中でここを良くしたい、と思ってやってきたことの今出来る精一杯が全部出せた、という感じでした。奇跡的!もちろん、まだまだまだまだ直したいところはありますが現状これが私のすべてですー、という発表が出来ました。

 

何故なのかよく分かりませんが、やはりあまり緊張しなくなったのが良いのかもしれません。

 

そんな晴れ晴れとした気分で会場を後にしたのですが、会の間にひとつ気がついたことがありました。

 

子供から大人まで沢山の人が参加していたのですが、大人13人のうち、私ひとりだけだったことがありました。それは何かというと。

 

楽譜を見ていたのは私だけ、だったのです。

 

レッスンを再開してから一度だけ暗譜で人前演奏したこともありました。あの時はまだ始めたばかりの頃で勢いでトライしてしまったのだけれど、緊張と不安でいつも通り弾くことが出来なくなるし、元々記憶は苦手な上にこの年齢なので、それ以来暗譜はしないと何となく決めていました。

 

今でも楽譜を見ることは悪いこととは思いません。大人の趣味ですし。

 

ですが、今回楽譜を見ていたのは私だけだった。

 

当日はただ「そういや私だけだったなー」と思っただけだったのですが、これが日を追うごとにじわじわと効いてきました。

 

なぜ他の人は暗譜で弾いたのだろう。

 

なぜ他の人は暗譜で弾けるのだろう。

 

なぜ私は暗譜で弾けないのだろう。

 

暗譜で弾くとなにが良いんだろう。

 

…と、気づくと果てしなく暗譜について考えていました。

 

そしてふと思いついてチェルニー30番の6を暗譜で弾いてみました。

 

なんと、最初の音が分からない!

 

何となく分かるけどここのソで合ってるのかが分からない。1オクターブ上かな?左手はどこだ?最初の強弱記号は?

 

なんと、暗譜だとチェルニーすら弾けない!

  

もしかしたら、暗譜で弾くという前提で練習してないから、暗譜で弾くことができないのでは!!!ということに気が付きました。

 

あれ、文章にすると当然のこと過ぎてあえて書くほどでもないですね。

 

しかし、私としては大発見だったのです。

 

ということは。

暗譜で弾く前提で練習すれば暗譜ができるのでは?

暗譜で弾く為にはどうすれば良いのだ??

 

とにかくやってみるしかない。チェルニーで実験です。楽譜をよく見る。楽譜を閉じて弾く。分からない所はまた楽譜をみる…。

 

そうして次のレッスンには鼻息も荒く、暗譜で仕上げたチェルニーを持っていってみました。

 

楽譜を覚える。

 

新鮮な響きです(笑)

 

今までは楽譜の情報にかなりの部分頼っていた、ということが分かりました。楽譜の情報を見て理解して指が動く。もしかしたらそれが初めから頭に入っているほうが、楽に弾けるのでは?最初の譜読みの段階で覚えるつもりで楽譜を読めばよいのかな?分析(のまねごとのようなこと)をして分かったことも頭で覚えておけばもっと役に立つのかも?楽譜を覚えておけば、もっと他のことに十分意識を向けられる?完全に暗譜で弾けないにしても暗譜するつもりで練習するほうが演奏も良くなるのでは?

 

と色んな可能性が見えてきました。

 

もちろん、今回の事は色んな風に受け止めることはできたはずです。みんな暗譜だったけど、これからも私は楽譜を見て弾いていくわ、と思っても別に良かった思うのです。でも何だかやってみようかなと思えたので、これはそういうタイミングだったということだ。今やらないでいつやるのだ!

 

今更の暗譜への挑戦(笑)。前進していると言うより根本的な所に後戻りしているような気もしますが、でもこれも脱力が分かった時と同じくらい何かを大きく変えてくれそうな予感がしています!

 

ひとまず、来年もし同じ会に出ることがあったら、その時は短めの曲を暗譜で弾くことを目標にしてみようか、なんてことを考えたのでした。

 

■今練習している曲■

ベートーヴェン ソナタ 8番 悲愴 第2楽章

 

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