Ariettaのピアノ日記

ピアノと向き合う中で感じたこと、練習日記を綴っていきます

苦手克服への一歩

忙しかった3月にひとつ、ステージで弾く機会がありました。そんなことしてるから体調崩すのですが(汗)

 

昨年も参加した、会館の大ホールで演奏する会です。昨年出た時は、「できればバイエルを弾きたい」という心境でした。ピアノの弾き方がガラッと変わったばかりで、曲を弾くよりどんな音が出るか音の鳴り方を確認したかった時期でした。

 

今年はというと、少しは進歩して、「できればチェルニーを弾きたい」という心境でした。ある程度安定して自分の体をコントロールできるようになってきたチェルニーをホールで試してみたかった。

 

ですがそういう訳にもいかず。ベートーヴェンソナタ19番1楽章を弾きました。

 

目標はひとつにしました。体に意識を向けて弾く。体に無駄な力が入っている所はないか、弾きながら呼吸はできているか。なるべく普段と同じような体の使い方をどこまでできるか、そのことだけを考えて弾きました。

 

弾いてみた結果、もちろんいつものようにとは行きませんでしたが、思っていたより体を意識して弾くことができました。呼吸もできました。去年に比べれば随分体の使い方がなじんできたようです。一年かかりました(涙)そして意外にも大きな収穫だったのが、以前よりも緊張しなかったことです。

 

ステージで演奏するのは一年ぶりのはずなのに何故あまり緊張しなかったのか。体へ意識を集中していて緊張する暇が無かったというのもありますが、もっと大きかったのは…あれです。「譜めくり」です。

 

譜めくりよりまし!」

 

舞台上に出て行く時に、そう思ったのです。昨年一年間に譜めくりをさせて頂く機会が3回ありました。その時の緊張感といったら!!!

 

楽譜をめくるだけなので自分が演奏するわけではないですが、責任重大。失敗は許されません。しかも練習はほぼ無し。楽譜も、先に渡されるものもあれば当日初見のものもある。私のようなシロウトにはある意味ひどい仕打ち(笑)です(いや、もちろん素晴らしい経験でした。念の為)。舞台上に居るのは私以外プロの音楽家。聴いている人はお金を払って聴きに来ている。

 

事故無く終わった後は弾いてもいないのに大仕事をやり終えたようなものすごい充実感でどっと疲れます。

 

それに比べたら。

 

たかが自分が弾くだけ。散々練習してある曲を私が弾くだけ。お客さんはお金を払って聴きに来ている訳でもないし、何ならお金払っているのは私のほうだ!

 

そう思ったら、楽なもんだ、と思えてしまいました。

 

譜めくりの経験がこんな形で役に立つとは思いませんでした。もちろん私にとってはものすごく学びの多い経験だったのですが、こんなオマケがついているとは。

 

そんなこんなで緊張という苦手克服が一歩前進しました。

 

ということは、もしかしたら、苦手克服にはその苦手の最悪の状態を経験すればいいんじゃないだろうか?

 

例えば何の予告もなく、満員の大ホールの舞台上で、原稿もなく1時間くらい話をする(人前で話をするのが大の苦手です)くらいの酷い経験を一度くらいすれば、もっともっと緊張しなくなるんじゃないだろうか。

 

もしかしたら、苦手な暗譜だって、「練習なしで弾かされる訳じゃないんだし、余裕〜!喋るよりマシだし!」なんて思えるようになるかもしれない!

 

なんてことを考えた1日でした。

 

■今練習している曲■

チェルニー30番ー6

ベートーヴェン ソナタ 8番 悲愴 第2楽章 

 

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