Ariettaのピアノ日記

ピアノと向き合う中で感じたこと、練習日記を綴っていきます

楽譜のちから

先日、大きな買い物をしました。

ベートーヴェンソナタ集!!
しかもヘンレ版!!
なんと上下巻一度に!!

1年ほど前からいつかお迎えしたいとは思っていました。

19番(op49-1)と出会ったことがきっかけで、それまではロマン派一辺倒でしたがベートーヴェンが大好きに。いつしかソナタの他の曲も弾きたい、全曲の楽譜が欲しいと思うようになりました。しかし、お高い。主婦(少し仕事はしていますが)の私にはとてもとても高価です。どうせ買うなら絶対ヘンレ版が欲しい。でも手が届かない。でもやはり自分の楽譜が欲しい!でも全部弾ける訳でもないし、買う必要が無いといえば無い。買うべきか買わざるべきか…。

かなり迷いました。

何故そんなに悩むのか。気軽に買えないのはお値段のせいだけではなく、この楽譜が特別だからではないか?(あくまでも私にとって、ですが。)どれだけ特別なのかせっかくなのでまとめてみました。

■まず曲数がすごい。
こんなにたくさん、私のスピードでは一生あっても全部をちゃんと弾くことはできません。弾くとなったらそこに費やす時間は莫大です。

■そして内容がすごい。
素晴らしい曲がわんさか入ってます。その情報量というか感動量というかが半端ない。

■そして厚み。
上巻2,2cm、下巻2,5cm。まるで図鑑のような分厚さ。楽譜屋さんに行ってもすぐ見つけられます。他の楽譜と同じように棚に立てると両側に支えがないとぐにゃりと倒れそうになります。図鑑のように固い表紙ではないので崩壊の危険があります。背表紙も何度も開くとバラバラに解体される危険があります。使い込まれて崩壊寸前のソナタ集を何度か見たことがあります。場所をとる上に扱いが大変。でもそこにあるだけでその佇まい、存在感が半端ない。

■そして重さ。
上巻1110g、下巻1260gありました。1巻1キロ以上しますよ。持ち歩きが大変。

など。やはりこの楽譜には他の楽譜にはない特別感があります。

それでも必要だろうか。

そんなある日。知り合いの家を訪ねた時、本棚にベートーヴェンソナタ集を発見。

私より年配の方で、10年来の知り合いなのですがその方がピアノをやっているのを知らなかったので驚きました。楽譜を見せてもらうとそこには書き込みがたくさん。ちゃんと使われた跡がありました。この楽譜を買って、これだけ弾く為には相当な時間と気持ちが必要だったはず。その方の知らなかった一面が一瞬で伝わってきました。そこにはその楽譜と過ごした時間が刻まれていたのです。

そのお宅からの帰り道、私も自分の楽譜を買おうとすでに決心していました。

やはりこの楽譜私には必要!
私もこの楽譜と歴史を刻みたい!

そしてやってきたベートーヴェンソナタ集上下巻。青い表紙が重々しく光を放っています。まぶしいです。子供が「わー見ていい?」といった時には思わず「手洗ってね」と言いましたよ(笑)

生きているうちに何曲紐解くことができるでしょう。逆立ちしても弾ける訳のない曲も楽譜を見ているだけで楽しい。いや、もしかしたら奇跡が起きていつかは弾けてしまうかもしれない。などと考えているだけで生きるちからがぐんぐん沸いてきてしまいます。

■今練習している曲■
ツェルニー30番ー4
ベートーヴェン ソナタ 19番 第1楽章 解凍中
ベートーヴェン ソナタ 8番 悲愴 第2楽章 分析中

ソナタ集を開く時は背表紙の傷みを気にするのもあって非常に厳かな気分になります(笑)

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