Ariettaのピアノ日記

ピアノと向き合う中で感じたこと、練習日記を綴っていきます

ツンデレなピアノ

先日、私の唯一(笑)のピアノ仲間である、同じ門下の大先輩のお宅にお邪魔してきました。

 

その方はなんとマイグランドピアノ保有者!

 

早速その方に弾いてもらうと、それはもう、素晴らしかった!演奏もそしてピアノの音も!

 

コンサートとも発表会とも違う空気感。心の通い合った弾き手と楽器による幸せな音楽。家に自分のグランドピアノがあるってこういうことなんだな〜〜と惚れ惚れと聴き入ってしまいました。

 

そして。ありがたいことに私も弾かせてもらうことになりました。

 

わ〜こんな素敵なピアノを弾かせてもらえるなんて♪

 

悲愴ソナタ2楽章を弾いてみました。

 

あれ。おかしいな。弾けない(笑)

 

発表会の後1ヶ月間、一度も弾いてないからかな。

 

うーん。おかしい。さっき聴いたみたいな素敵な音が鳴らない!全然鳴らない!!(笑)

 

練習中の10番のソナタを弾いてみましたが、もちろんさらに弾けない!

 

何というか、私が弾くとひどくガサツなイヤな音しか出ない(汗)

 

ご、ごめんなさい、こんな音出させて(汗)とピアノに平謝り。

 

仕方ない、曲を弾くのは諦めて、もう少し余裕を持って体に意識を向けるられる、チェルニーでも。と思ってチェルニーを弾いてみましたが…これもダメ!

 

打鍵が弱すぎると全く音が出ない。ちょっとでも強すぎるとジャーン!と鍵盤を力一杯叩いたようなイヤな音がでる。でも、ほんのわずかな範囲の、ちょうど良いタッチで触れると、とろけるような音が鳴る〜!!!なんというツンデレ〜!!!

 

そんなこんなで結構な時間弾かせてもらいましたが、ほとんど音らしい音が出せず、弾いている間はまるで地雷だらけの道を歩いているみたいな気分でした!幸せ感ゼロ(笑)!

 

あんなに素敵なピアノだったのに。1ミリも弾きこなせ無かった。

悲しい。

心の中は滝の涙。。。( ; _ ; )

 

タッチに繊細さがたりないのかな。

まだまだ力が入りすぎてるのかな。

何もかもがダメな気がする。

 

と、しばらく泣き暮らしました。

 

あの、やってもやっても弾けない感じは5月の発表会の時と同じ。

 

やっぱり私はグランドピアノが弾けないのだ。

 

普段弾いているのは我が家のアップライト。グランドを弾くのはレッスンのほんの短い時間。それだけの経験値で、初めて触るグランドピアノを弾きこなせる訳がない。しかもグランドピアノは一台一台違う。

 

アップライトで練習しているうちはグランド弾けるようになんてならないのでは。でも今は買えないし、ということはいつまで経ってもグランドを弾ける日はこないのでは。慣れないグランドを弾くよりも家で心の通ったアップライトを弾いているほうが幸せなのでは?!

 

いや、でも。

「グランドに慣れていない」だけなら、グランドピアノを弾く時間をもっと作れば良いのか。しかも色んなグランドピアノを。その為に練習室というのがあるのか!(気づくのが遅い笑)

 

ということで、発表会の前だけでも?いや普段から定期的に?まだ分かりませんがグランドピアノのを弾く機会を増やそう!と思い立ちました。

 

そしてふだんの練習でも、イヤな音が出た時のタッチは鮮明に覚えているので、今のタッチはうちのピアノでは普通だけど、繊細なグランドだとひどい音が出てたぞーと気づくことが出来るようになりました。

 

家でもグランドを意識しつつ、たまにグランドで練習!というのをやってみようかなと。

 

よし。明るい気持ちが戻ってきた(笑)

 

それにしても伺ったお家のピアノは本当に素晴らしいピアノでした。それはそれは魔物のような(笑)。そしてグランドピアノを眺めつつお茶を飲みながら音楽話で盛り上がる…夢のような時間でした!

 

もしあんな魔物が私の家に居たら…。家から出なくなっちゃいますね。ほんとにグランドピアノっておそろしく魅力的♡

 

■今練習している曲■
チェルニー 30番ー8
・バッハ インヴェンション 4番
ベートーヴェン ソナタ 10番 Op14-2 第1楽章 

 

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しばらく弾かない

撃沈の発表会から浮上してまいりました!気持ちを切り替えて次に進んでおります♪

 

だいたい毎年春に発表会があります。発表会が終わるとその後一年かけて地味練に取り組み、また次の春にどのくらい出来たか発表、というか確認する、というサイクルでやっています。

 

なのでこれからまた一年かけて色々じっくり試してみたいと思います。この一年でやりたいことは…暗譜に関すること、分析、弾き方の研究など盛りだくさんです!

 

さて。発表会が終わってから取り組むのは新しい曲ばかりなので、とっても楽しみでありました。チェルニー30番ー7、バッハインヴェンション4番、ベートーヴェンソナタ10番1楽章をやっていく予定です。

 

まずは恒例の、分析の為の楽譜コピーから!すぐ弾きたい気持ちを抑えて…。この葛藤にもだいぶ慣れてきました。

 

チェルニーとインヴェンションは新しい曲に入ると言っても、子供の頃一度弾いているのでどちらも2回目。コピーした楽譜に今の自分の分かることを書き、練習に入りました。

 

ベートーヴェンのほうはというと、初めて弾く曲、そして聴いたことのない、知らない曲なのです。ということで、ちょっとやってみたかったこと実行してみました。

 

一週間くらいかけて分析・譜読みをピアノなしでやったらどうなるか?!という実験です。名付けて「しばらく弾かない」(笑)

 

まずコピーした楽譜に色々書き込みます。そして記入したものや、元々楽譜に書いてあることを、楽譜を見なくても思い出せるように覚える。

 

そしてそこからは、リズム、音程、音価を正確に、左右あわせて、頭の中で鳴らしていきます。強弱記号や表現記号?も拾っていきます。転調が多いところは、絶対音感のなさ故、あちこち飛んであやしい音になってしまうので、たまにピアノで大事な音だけ拾います。でも絶対にピアノではなぞりません(笑)

 

楽譜は常に広げておいて通りすがりにいつでも見れるようにスタンバイ。ここの音なんだっけ〜となったらすかさず見ます。

 

そんな感じで1週間、毎日楽譜を見続けました。

 

すると3日目あたりから頭の中で曲が流れるようになってきました!

 

さらに指使いについても考えてみます。書かれているものを参考にしながら、しっくりくるものを考えてみます。(指使い、今までかなり適当に考えていたことが判明。決めたものの後日実際ピアノで弾いた時は訂正しまくりとなってしまいました(泣)難しいですね~指使いを決めるって!)

 

だんだんリアルに曲が再生できるようになってきた!

まるで頭のなかで自分が弾いてるみたいな感覚!

 

そしてさらに、ここはこんな感じ〜、ここはこんな音とか、ここ転調だらけでめっちゃ楽しそうとか、ここは疾走する!、などイメージもはっきりしてきました。

 

何かに似てるな〜と思ったら、まるでオケの指揮者のよう!(やったことありませんがね)楽譜を読み込んで、それぞれのパートに指示を出すような感じです。 

 

そしてついに、いつでも頭の中で曲を流して脳内練習できるようになりました!ビックリ!

 

今まで、練習中の曲やよく聴いている曲は頭の中で再生できましたが、知らない曲でも楽譜を頼りにすれば頭の中で再生できるんですね!

 

すごい!どうなってるの?!

 

一体弾いているのはダレなんだ?!(笑)

 

という訳で一週間かけて楽譜を読み込んでみたら、今まで、弾きながら理解し、考え、決めていたことを、弾くのと分けて先にできちゃった、という感じになりました。

 

これで仕上げに早く辿り着くか?暗譜できるようになるか?何かの役に立つか?は分かりませんが(笑)おもしろい体験でした♪

 

■今練習している曲■
チェルニー 30番ー7
・バッハ インヴェンション 4番
ベートーヴェン ソナタ 10番 Op14-2 第1楽章 

 

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発表会

先月、発表会がありました。

あっという間に1ヶ月たっていてびっくりしますが(笑)。

 

今回の発表会、どうだったかというと…

 

ぜんっっぜん思うように弾けませんでした。撃沈です。

 

一音目から思うような音が出ず、あれ、全然ダメだな、落ち着こう、取り戻そう、うーん違う、うわっ変な音出た、また違う、そうじゃなくて、うーん…

 

だんだんと、眉間のしわも深く(自分では見えませんでしたが恐らくしかめっ面です)なり、どうすりゃいいんだ?!と思っているうちに、「はっ」と気づくと曲が終わっていました。

 

ガーン!

 

え~~~!

終わっちゃった!

せっかくの発表会だったのに~~~!

 

全く楽しめずに終わってしまいました。

 

4月にステージで演奏してから、悲愴2楽章を自分なりにさらに練り上げて、ここはこう弾きたいというのがたくさん出てきて練習を積んできました。その欲が出すぎてしまったのか。

 

しかも、こう弾きたいというのを表現する以前にピアノが弾きこなせない、思う音がでない、ということで若干パニック(笑)

 

今思うと仕方ないことです。初めて弾くピアノ、私の力ではそれを瞬時に操ることなんて無理無理!ですが弾きたい気持ちが先走ってしまいすっかり忘れていたのです、そのことを!

 

考えてみれば4月に弾いた時は「止まらないで弾く」のが目標だった。それくらいの気持ちで臨んだのがやっぱり良かったのか。この程度は弾けるかな~と想像していたものを超えて120点の演奏が出来、体の動き具合もほぼ普段通りでとっても気持ちが良かった!あんな体験初めてだったなぁ。

 

それに比べて今回の発表会は50点…?もしかしたら聴いているに人とってはさほど変わらなく聴こえていたのかもしれません。今回も止まらずに弾くことはできた。でも自分の気持ち的には雲泥の差。もう一度やり直したい(泣)

 

翌朝、起きると指の付け根が痛くなっていました。打鍵をうまくコントロールできなくて相当力が入っていた模様です。

 

それからしばらくは一人反省会。やはり心構えは大事なんだ。人前での演奏に臨むときは、自分の思う50%出せれば良いと思おう。そして音楽を、その場を楽しもうという気持ちを忘れてはいけない。

 

まぁとにかく、3月から続いた月イチの人前での演奏、3回が終わりました。初めは1つだけだったのが、色々あって3回もステージで演奏する予定が入ってしまったのですが、なんとかやり遂げることができました。最後はトホホな結果に終わりましたが、それもきっと良い経験だった、はず!

 

さて。

 

発表会の後は落ち込みましたが2日で立ち直り、次に向かって進み始めております!またしばらくは研鑽を積んで(笑)来春またどこかでステージに立てたら良いなぁ。

 

■今練習している曲■
チェルニー 30番ー7
・バッハ インヴェンション 4番
ベートーヴェン ソナタ 10番 Op14-2 第1楽章

 

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喋るポリーニ

ポリーニ続投です(笑)。

 

ユーチューブを見てるとだんだん関連する動画も目につくようになってきます。芋づる式に色々出て来ますからね。

 

そんな中、ポリーニのインタビューの動画を見つけました。仕事が休みの日だったこともあり、見てみることにしました。

 

初、喋るポリーニ

 

2014年の映像のようなので、なかなかのおじいさんポリーニです。パリっとスーツを着こなしたイタリア人のおじいさま!品が良いですね。かっこいいです。インタビューはイタリア語で進められ、字幕は英語です。

 

まずはポリーニの生い立ちなどの話から。父が建築家、母は歌やピアノを弾き、音楽を愛するの親族の中で育った…私の語学力でもなんとかその程度は理解できました。

 

そして話は華々しいショパンコンクールの話題へ。1960年、18歳だったポリーニは満場一致で優勝します。

 

インタビューでポリーニはこう言います「ここでルービンシュタインからあるアドバイスを受けた」と。

 

ルービンシュタインからポリーニへのアドバイス!なんてすごい人からすごい人へのアドバイス、一体何を言ったのか!思わず画面に食いつきます。

 

その年のショパンコンクールの審査員長であったルービンシュタインが「ポリーニは我々審査員の誰よりも上手い」と言ったのは有名な話ですが、そのインタビューでポリーニは「ルービンシュタインは、本当はその後に『技術的には』と言ったのにそこは無いものになっている」と言っています。

 

その時点で技術的には完璧な演奏をしていたポリーニにアドバイスしたこととは!

 

ルービンシュタインポリーニ青年を呼び、その肩に一本の指を乗せ、「このくらいの重さで弾くと疲れないよ」と語ったと言います。

 

えええ!ちょっとまってちょっとまって!

これはもしかして、私の興味の核心に迫る話題ではないか?!

 

一言一句理解したいのでここからは分からない単語が出てくるたびに一時停止、スマホで単語を調べながら、自分の持てる語学力総動員で全開全力で必死でついていきます。

 

ルービンシュタインは指だけでなく腕や肩の重さを使っていた」と。それこそが彼の、疲れることなく素晴らしい音を生み出す、テクニックの大元であると。そしてそのアドバイスが生涯で一番大事なアドバイスだった。日を追うごとに重要性がわかった、と続きます。

 

おおおー!

 

表現などにおける技術は完璧であったポリーニに、ルービンシュタインがたった一つ伝えたのは、音を出すための根本的な体の使い方についてのアドバイスだった!!!

 

このショパンコンクールの後しばらく表舞台から姿を消したポリーニ。きっと何か演奏法上の気づきがあったに違いない、と以前から思っていました。ショパンを弾くうちに何かしら気づきがあり、基本に返ってチェルニーをやっていたに違いない。と勝手に想像していました。(そして勝手に共感していました笑)そのことをブログに書いたのはちょうど1年前の今頃でした。

 

やっぱりその「何か」はあったんだ!しかもショパンコンクールのその日、その会場で!

 

そのインタビューでポリーニは、ショパンコンクールの後、自分はまだ未熟であったのでレパートリーを増やすために他の作曲家の曲を学んだりしていたと語っています。

 

しかしその中で演奏法の基本に立ち返り、弾き方も見直していたのだろうと思います。「そのアドバイスが生涯で一番大事なアドバイスだった。日を追うごとに重要性がわかった」それくらい衝撃的だったということがわかります。ルービンシュタインのアドバイスについてはそれ以上詳しく語られていませんのでほんとのところ具体的にどんなアドバイスなのかそれ以上はわかりませんが、おそらくポリーニといえども奏法を見直すには時間がかかったことでしょう。 

 

それはまるで、私がやり直しピアノレッスンをはじめた頃に、力が入りすぎてる、と指摘をうけてからの私のようだ!

 

ということは…私の先生がルービンシュタインで私がポリーニ!!

 

って自分で思いついて思わず吹き出しましたが(笑)

 

先生は私にとって偉大ですので、ルービンシュタインと例えても良いとして、自分がポリーニ(笑)妄想するにも限度がある!!

 

…でも。

気持ち的には同じだったのではないか?と思えるのです。少し本気で。

 

思ってもみないアドバイスをもらい、それはどういうこと?と思う。

 

こういうこと?と試しては考え、また試しては考える。

 

そしてあ、もしかしてこれ?!と掴みかける。

 

そうか!これのことか、…ということはここはこう?あれはこう?

 

こうするとこれもやり易い!これもできる!

 

これってすごくない???

 

演奏旅行になんて行っている場合ではない(私には演奏旅行の予定はありませんでしたが)、チェルニーに戻ってしっかりやり直そう(私はバイエルまで戻りましたが)!

チェルニーを実際にやっていたかどうかは不明です。)

 

…のような心の動きは同じだったのではないかと思うのです。

 

そして再び、勝手に共感の嵐!!!(笑)

 

 

インタビューの終盤、あなたは何のためにピアノを弾いているのかと問われます。あなたは伝道師なのか?と開拓者なのか?と。ポリーニは笑いながら伝道師?トンデモない。「I do things for my own pleasure.」とひとこと答えます。

 

あれほどの天才が、自分の楽しみのために弾いていると。カッコイイーーー!私もいつか何の為にピアノを弾いているのか聞かれたら、for my own pleasure.と答えよう(いや、私の場合本当にそれ以上なにもないだけですが笑)。

 

 

そのインタビューはスーツ姿でタバコなんかふかしながら颯爽と歩いて去っていくポリーニの映像で終わります。その姿はイタリアのちょいワルおじいちゃん(笑)最後までかっこよかったです。

 

インタビューは「Maurizio Pollini A Musical Profile 2014」というものです。私の分かる範囲で訳しただけなので、言葉は正確でない可能性がありますので大目に見ていただけるとありがたいです(汗)

 

そんなわけでユーチューブ見てるだけどあっという間に2時間くらいたっていてビックリしました。でも興味の核心に触れ、テンションマックス!な一日でした。

 

そしていつかもしポリーニに会えることがあったなら。

 

ルービンシュタインが実際どのような感じで肩に指を置いたのか、絶対に私の肩にやってもらおう! と心に決めたのでした。

 

 

 ■今練習している曲■
チェルニー 30番ー7
・バッハ インヴェンション 4番
ベートーヴェン ソナタ 10番 Op14-2 第1楽章

 

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動くポリーニ

相変わらずポリーニの弾くベートーヴェンピアノソナタ(30~32番)をユーチューブで聴いています。全然飽きません。

今まで特に好きなピアニストが居た訳ではありません。私はいつも図書館でCDを借りるのですが、だいたいそういう所にあるのは著名なピアニストのものですので、知らず知らずのうちにポリーニをよく聴くようになり、気づいたらポリーニ良いわ〜→ポリーニすごい→ポリーニものすごい!と思うようになりました。

ピア二ストに詳しくないので他の人と比べてどうこうということはあまり分からないのですが、正統派というか、正確でコントロールの効いた完璧な演奏、そして誠実な音楽に聞こえます。聴いていて気持ちが良い!

その後レッスンでチェルニーを取り入れることになり、例のポリーニの話を耳にします。勝手にものすごく親近感を抱く(笑)。それ以来ポリーニ、私の中でかなり注目の存在になっていました。

そして今回、後期ソナタのCDを探しに行ったけれども、ポリーニの演奏のものが無かった。「他のピアニストのではなく、ポリーニの演奏が聴きたい!」ということになり、ユーチューブで検索することになった訳です。

初、動くポリーニ

そこでピアノを弾くポリーニの手を初めて見て、しばらく釘付けになってしまいました。
こ、これは!!!

ピアノを再開してから脱力やら手の形やら体の使い方をずーっと考えてきましたが、ポリーニの手はまさに「こうすると良いってことかなぁ」と私が思い描いていた手の使い方そのものだったのです!!!
衝撃!!!

愛読書である「ピアニストならだれでも知っておきたいからだのこと」の表紙の手のイラストがもし動いたらこう動くであろう、と私の想像する、まさにその手の動き。

これはもう、激しく納得しました。
この手からのこの音!
もちろん手の動きだけではありません。この体全体の動きからの、この音!

今良く見ているのは割と最近の、お年をお召しになったポリーニの弾く後期ソナタなのですが、若いころの演奏動画を見るとこれがまた面白いことに弾き方が若干違うんですね。当然のことなのでしょうが。私には年齢を重ねていくにつれてより洗練されているように見えます。無駄な動き、無駄な力みが取り除かれ、必要なところだけが必要なだけ動いている、研ぎ澄まされた動きなのではないかと思えるのです。

私の手の動きと明らかに違う。
自分の練習を録画したものと見比べてみました。

私の手はまず指の付け根のMCP関節がへこんでいるというか落ちている。
そこはつぶれないように山をなるべくキープ。
そして手首の上下が多すぎる。手首は柔らかく、でも動かしすぎず、そして下げ気味にキープ。
もっと体全体を使いつつ、動きは最小限、といった感じ?

試しにそこらへんに気を付けて悲愴ソナタを弾いてみる。

わーーー!

良い!

コントロールがしやすい!特に右手のメロディーと伴奏を一つの手で弾かなければいけない所など、まるで別々の手で弾いているように、メロディーは際立ち、伴奏は邪魔しない感じに弾ける!(普通に弾いた時と比べると、という程度ですが汗)

なんと大胆にも巨匠から学ぶ、なんてことをしてしまった(笑)!
でも本当に良くなるのです!

ポリーニがやっているから正解という訳でもないし、見かけ同じようにできたからと言ってあの音が出せる訳ではない、でも少しでも近づきたい!良くなるなら試してみたい!と猛烈に思いました。

もちろんすぐには全然できませんが、ポリーニ風の弾き方(笑)日々の練習で意識してみようと思います。なんだかちょっとピアノのヒミツに迫っているようでワクワクします。


ところで。

先日気づきましたが、最後のソナタ、32番の2楽章(最終楽章)の楽譜、冒頭になんとAriettaと書いてあるんですね。

ソナタの一番最後の曲がArietta!

思わず鳥肌が立ちましたね~。私の名前は再開後初めての発表会で弾いたグリーグの抒情小曲集の「Arietta」が由来なんですけど…最後のソナタが由来、ってことに変更しちゃおうかなぁ…心が揺れる!

うーん。でもやっぱり壮大すぎて私には荷が重いのでやめとこうー(笑)


■今練習している曲■
チェルニー 30番ー7
・バッハ インヴェンション 4番
ベートーヴェン ソナタ 10番 Op14-2 第1楽章

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音が見つからない

時々頭の中だけで曲の練習をする時がありますが、そんな時はたいてい途中で「まてよ、この音で合ってる?」となってしまいます。私は絶対音感がないので、いつも正しい音で鳴るとは限らないのです。相対音感はあるので曲の途中で行方不明にはならないのですが、最初から調が違っている時がある。

 

ハマリ中の曲が頭の中で自然と流れ出す時は大体正しい調なのですが、そうでない時は何調で始まるか分からない。

 

先日も悲愴ソナタ2楽章を脳内練習していた時に、途中で「なんか違う!」と思い始めて気になって仕方がなくなってしまいました。

 

正しい音が分からない。しかも手元に鍵盤もないし、音源も聞けない。

 

そんな時は最終手段です。

 

私は自分の声で出せる1番下の音がソ(ピアノでいう1番真ん中のドから下がって行ったソです)なので、そこから辿るのです。

 

そうすることで正しい音が探し出せるので、いつからか、たぶん絶対音感が無いんだと認めた頃から(笑)面倒ですがそうやって音を探し当ててきました。

 

子供の頃聴音なんかやってた頃は、いやもしかしたら絶対音感あるかもしれない、と自分の信じるままに楽譜に書き取ってましたが、たまに当たるくらいで(笑)でもいつか出来るようになるかもしれない、今はまだ慣れていないだけかもしれない、と現実を直視しないようにしてました(笑)

 

で、今回も悲愴ソナタのメロディーの始めの音はドなので、いつも通りソ、ラ、シ、ドと辿っていった訳ですが、「んー。まだなんか違う」正しい音が見つからない。そういやこのモヤモヤ感、何度かあるような…と思いつつその日は仕方なくモヤモヤしたまま脳内練習しました。

 

後日。

ピアノで練習した時、やっぱりこの音が正解!と気持ちよく練習できました。何がモヤモヤしたんだろうと考えて、ピアノに合わせて歌ってみたところ…あ、れ?ソより下の音も歌える(笑)なんと、ミまで出るではありませんか!

 

なんだーそこかー!

 

自分の音域が変わってた(笑)

 

そこをアテにしてはいけなかったー!

 

人間の音域って変わるんですね。ということは、急に音域変わるはずはないし、何年かかけて下がっていっただろうし、ここ何年かはずっとハズレてたってことかー。うわー。絶対音感さえあれば…。こんなことで苦労しなくて済むのに(泣)次に生まれ変わったら絶対に、絶対音感を持って生まれてくるぞー!

 

という訳で今後しばらくはまた地道にミから辿る、で行こうと思います。たまに音域をチェックしながら。それか音叉か何かを24時間肌身離さず持ち歩くか?!

 

ちなみに音域が広がったのか、幅は同じで下がったのかは不明です。きっと下がったのだろうなぁ。着々とおばさん道を進んでるということなのですね。ダブルでガッカリです。

 

■今練習している曲■

チェルニー 30番ー7

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ベートーヴェン ソナタ 10番 Op14-2 第1楽章

 

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前進しているのか後退しているのか

先月、この春2回目のステージでの演奏をしてきました。

 

悲愴ソナタの2楽章を弾きました。まだあまり仕上がってはいない状態だったので、とにかく止まらないで弾く、というのが目標でした。

 

結果、止まらずに最後まで弾くことができ、その上終わってみれば今までで1番良く弾けました。良い、というか、練習の中でここを良くしたい、と思ってやってきたことの今出来る精一杯が全部出せた、という感じでした。奇跡的!もちろん、まだまだまだまだ直したいところはありますが現状これが私のすべてですー、という発表が出来ました。

 

何故なのかよく分かりませんが、やはりあまり緊張しなくなったのが良いのかもしれません。

 

そんな晴れ晴れとした気分で会場を後にしたのですが、会の間にひとつ気がついたことがありました。

 

子供から大人まで沢山の人が参加していたのですが、大人13人のうち、私ひとりだけだったことがありました。それは何かというと。

 

楽譜を見ていたのは私だけ、だったのです。

 

レッスンを再開してから一度だけ暗譜で人前演奏したこともありました。あの時はまだ始めたばかりの頃で勢いでトライしてしまったのだけれど、緊張と不安でいつも通り弾くことが出来なくなるし、元々記憶は苦手な上にこの年齢なので、それ以来暗譜はしないと何となく決めていました。

 

今でも楽譜を見ることは悪いこととは思いません。大人の趣味ですし。

 

ですが、今回楽譜を見ていたのは私だけだった。

 

当日はただ「そういや私だけだったなー」と思っただけだったのですが、これが日を追うごとにじわじわと効いてきました。

 

なぜ他の人は暗譜で弾いたのだろう。

 

なぜ他の人は暗譜で弾けるのだろう。

 

なぜ私は暗譜で弾けないのだろう。

 

暗譜で弾くとなにが良いんだろう。

 

…と、気づくと果てしなく暗譜について考えていました。

 

そしてふと思いついてチェルニー30番の6を暗譜で弾いてみました。

 

なんと、最初の音が分からない!

 

何となく分かるけどここのソで合ってるのかが分からない。1オクターブ上かな?左手はどこだ?最初の強弱記号は?

 

なんと、暗譜だとチェルニーすら弾けない!

  

もしかしたら、暗譜で弾くという前提で練習してないから、暗譜で弾くことができないのでは!!!ということに気が付きました。

 

あれ、文章にすると当然のこと過ぎてあえて書くほどでもないですね。

 

しかし、私としては大発見だったのです。

 

ということは。

暗譜で弾く前提で練習すれば暗譜ができるのでは?

暗譜で弾く為にはどうすれば良いのだ??

 

とにかくやってみるしかない。チェルニーで実験です。楽譜をよく見る。楽譜を閉じて弾く。分からない所はまた楽譜をみる…。

 

そうして次のレッスンには鼻息も荒く、暗譜で仕上げたチェルニーを持っていってみました。

 

楽譜を覚える。

 

新鮮な響きです(笑)

 

今までは楽譜の情報にかなりの部分頼っていた、ということが分かりました。楽譜の情報を見て理解して指が動く。もしかしたらそれが初めから頭に入っているほうが、楽に弾けるのでは?最初の譜読みの段階で覚えるつもりで楽譜を読めばよいのかな?分析(のまねごとのようなこと)をして分かったことも頭で覚えておけばもっと役に立つのかも?楽譜を覚えておけば、もっと他のことに十分意識を向けられる?完全に暗譜で弾けないにしても暗譜するつもりで練習するほうが演奏も良くなるのでは?

 

と色んな可能性が見えてきました。

 

もちろん、今回の事は色んな風に受け止めることはできたはずです。みんな暗譜だったけど、これからも私は楽譜を見て弾いていくわ、と思っても別に良かった思うのです。でも何だかやってみようかなと思えたので、これはそういうタイミングだったということだ。今やらないでいつやるのだ!

 

今更の暗譜への挑戦(笑)。前進していると言うより根本的な所に後戻りしているような気もしますが、でもこれも脱力が分かった時と同じくらい何かを大きく変えてくれそうな予感がしています!

 

ひとまず、来年もし同じ会に出ることがあったら、その時は短めの曲を暗譜で弾くことを目標にしてみようか、なんてことを考えたのでした。

 

■今練習している曲■

ベートーヴェン ソナタ 8番 悲愴 第2楽章

 

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