Ariettaのピアノ日記

ピアノと向き合う中で感じたこと、練習日記を綴っていきます

自称 譜めくリスト

夏の間にまた貴重な経験ができました。

2月に続き、声をかけていただき2度目の「譜めくり」をする機会をいただいたのです。今回はピアノトリオ(ピアノ、ヴァイオリン、チェロ)の構成です。

友達に話してもこの高揚感が全然伝わらず…。「ふーん」という反応でしたが、私にとっては譜めくりをするというのは嬉しくて、有り難き幸せで、わくわくして、生きる力が湧いてくることなのです。

だって。
ものすごく勉強になるのです。楽譜ばかり見てますので聴くことに集中できませんが、それでも聴こえてきます。音符が音になっていくのを間近で見る・聴くことができるのです。リハーサルではプロが音楽を作り上げていく過程を垣間見ることもできます。

さて、そんな譜めくりですが今回は、プログラムもほぼ当日にならないと分からない、楽譜も当日でないと見れない、というアマチュアにはとてつもなく高いハードル!!

1週間くらい前から心がざわざわしました。できる気がしない。でも引き受けたからにはやり遂げなければ。

よし。とにかく集中力だけ持って行こう!体調を整えて良い睡眠を取って当日を迎えることだけ考えよう!と開き直りました。

ということで迎えた当日。体調は万全。

リハーサルでは初めて聞く曲を初見で譜めくり。くらくらしました。何を試されているんだ?まるで試験を受けている気分です。なんとかリハーサルを終え、そこから楽譜にかじりついて復習です。ピアニストの方も協力してくださってなんとか準備を整える。

程なくして1回目の公演。とにかく音を追いかける。反省と復習をして2回目の公演。なんとか大きな事故なく終えることができましたー。

一度曲がスタートしてしまったら待ってはくれない。一瞬でも気が緩んだら今がどこなのか分からなくなって楽譜がめくれなくなってしまう。常に緊張感ではりつめたまま。苦しい。でも変な緊張を表に出さないように。あくまでも目立たないことが大事。

緊張、興奮、自分が音楽の中にいるような感覚。そして終わった後はものすごい充実感!

…弾いてないのに(笑)

一音も発してないのに。この充実感は何なんでしょう。

前回も思いましたが、プロの方々が本気で勝負しているその場、同じ舞台上に一緒に居るというのは、もうそれだけでものすごく伝わってくるものがあります。音と映像はもちろんのこと、呼吸や空気感というか言葉で表せないものが圧倒的に伝わってきます。

終わってから1週間ほどは演奏会の曲や場面がフラッシュバックのように何度もよみがえり、余韻がなかなか抜けませんでした。受けた刺激や情報が多過ぎて脳が処理するのに時間がかかっている、といった感じでした。

2月のも合わせると譜めくりをしたのは3公演。そろそろ「譜めくリスト」の肩書きを名乗っても良いのでは?!…いや、「譜めくリスト見習い」くらいにしておこうか…、とニヤニヤしながら妄想しています。

■今練習している曲■
ツェルニー 30番ー1
・バッハ インヴェンション 7番
ベートーヴェン ソナタ 19番第2楽章


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お抱え調律師

実家に帰省する時は必ず楽譜を持って行きます。

私の実家は離れた所にあるので帰れるのは年に一度。今年も帰省してきました。

実家には5歳の時に買ってもらったピアノがまだあります。背の低い、木目調の大好きなピアノです。帰省中もこのピアノがあるので練習ができます。

今回帰った時にめずらしく父が「ピアノ弾いたか?」と聞いてきたのでまだ弾いてないよと言うと「ちょっと弾いてみれ」ということでした。

弾いてみると、なんだこれ!見た目はいつものピアノなのに音が全然違う!

ビックリして父に聞くと、もう何十年も調律していないこのピアノ、なんと父が自分で調律したというのです!

もう誰も弾かなくなったピアノは、年に一度私が帰省した時だけ蓋を開けられる程度。もちろんそれだけのために調律されることはなく。1音鳴らすと3つの楽器がそれぞれ別の音程で鳴るような状態でした。曲など弾こうものならものすごくにぎやかな音が鳴ります。でも練習しないよりましなので、得意の「鳴っている音を無視して、正しい音に変換して聞く」ということをしながら弾いていました。

それがうってかわって、変換しなくても静寂の中で、正しい音で、鳴るはずの音が鳴ったのです!

昨年帰省した時、ピアノの音が笑えるくらいずれていたので、自分で調律したいくらいだよねと父と冗談で話していたのです。それを、父は本当にやってしまった!

ハンマーをひとつ買い、後はネットで調べたそうです。きっと何ヵ月もかかったのでしょう。仕上がりは、アマチュアが練習するには十分!気になる所はその場で合わせてくれました。

万が一おかしなことになったとしても、言ってみればもう誰も使う予定のない、ピアノ。父の好奇心を満たす最高のおもちゃになったようです。

父はピアノを弾きません。趣味でクラシックギターを弾いています。私が子供の頃聞いたピアノのレコードは父のものです。根っからの音楽好きは間違いなく父の血ですね。

来年も帰省できたらまた調律されたピアノを弾けると思うと楽しみです。

ちなみに、父は音叉(おんさ)だけを頼りに調律を仕上げたそうです。このご時世に音叉!うちに来る調律師さんでさえチューナーを使うのに。とことんアナログな父なのでした。

夏休み

子供達が夏休みに入りました。

仕事もあるし、子供と遊んじゃう時もありますし、相変わらずなかなかピアノを練習出来ない日々が続いています。出来たとしてもツェルニーだけ、とかベートーヴェンの20小節だけ、とか細切れの練習。

そんな毎日ですが、今日はぽっかり家に1人で居られる時間ができたのでとても久しぶりにまともに練習ができました!

1時間半の練習。できればやりたい、フルコースの練習を全部出来ました!もちろん、時間があればまだまだやりたいことはあるのですが、これだけできればとりあえず気持ちが落ち着く、というラインを久しぶりに押さえることができました。

練習したいのに出来ないのは本当に良くない。死にそうな気分でした。このところ朝起きるとどこかしらに蕁麻疹が出ているのはきっとそのせいだと思います。

さて、ベートーヴェンソナタ19番ですが長いこと譜読みの段階で足踏み状態でした。今日やっとまとまった練習が出来て全体像が見えてきましたが、なんと2ヶ所も拍の取り方を間違えているところを発見しました。

やはり細切れの練習は効率が悪い。ちゃんと覚えられていないので弾いていない時間に頭の中で勝手に曲を変えて覚えてしまったようです。でも仕方ない。細切れでも練習しないよりはマシと思って今は乗り切ろう。ということで、今日はメトロノームを使って正確に拍を取りながら練習しました。

明日は練習出来るだろうか。いや、朝のうちに宣言してみようか。「17時から30分お母さんはピアノを練習します!」長い1日の中の30分、どうかお母さんに時間をください!


■今練習している曲■
ツェルニー 30番ー1
・バッハ インヴェンション 7番
ベートーヴェン ソナタ 19番第2楽章


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まだまだ続くベートーヴェン熱

ツェルニー、楽しく弾いています。
春から少しだけ仕事を始めたので練習時間がなかなか取れない毎日ではありますが、時間がない日でも10分あればツェルニー弾いてます。

よく解説を読んでみると大事なことはすべて書いてあります。左手は打鍵の後すぐに力を抜いて…など。中学生の時の自分、ここをちゃんと読めば良かったのだよ!!右手の粒をそろえることばかりに気を取られ、張り切ってリズム練習などやっていましたが粒をそろえようと思えば思うほど力が入っていったんですね、私の場合。それで残念な仕上がりになっていた訳です。30年かかって分かりました。気づけて良かった。今の先生の下でやり直せて本当に良かった。

さて、発表会が終わってからはベートーヴェンソナタ19番(Op49-1)2楽章を練習しています。
この前1楽章を弾いたのでどうしても2楽章も弾いてみたかったのです。

そのためずっと弾いてきた子供の情景は一旦お休みしています。これで子供の情景全曲弾くのに3年以上かかるのは確定してしまいました。が、いいのです。残り3曲は大好きな曲ばかりなのでもう少し基礎を立て直してから弾くことにして、お楽しみに取っておこうと思います。

それで、そのベートーヴェンソナタ19番ですが、この曲は20番とともに32曲のソナタの中でも突出して平易な曲です。ソナチネアルバムにも載っていますね。そんな19番ですが私には十分難しく、楽しく格闘しています。簡単な曲とは言えベートーヴェンらしさが随所に出てくるので、このところのベートーヴェン熱が半端ない私としては楽しくて仕方がありません。

しかしだんだん欲も出てきます。これからほかにもベートーヴェンソナタを弾いてみたい、私でも弾けるような曲があるだろうかと恐る恐る先生に相談してみました。1番なんかはとりかかりやすい、という話になり、さっそくCDを借りてきて聴いてみました。

そこでまたしても出会ってしまいました。1番4楽章です!
恐らく、先生がとりかかりやすい、と言っていたのは1楽章のことだと思うのですが、私としては4楽章がとってもタイプでした。それ以来1番4楽章ばかり聴いています。ワルトシュタイン、悲愴ときて次は1番です。最近はもっぱら毎朝の家事タイムのお供は1番4楽章です。中毒性高いですね、ベートーヴェン

もちろん1楽章も素敵ですし、19番が終わったら弾いてみたい!と私にとって大きな目標となりました。そしていつかは4楽章も弾いてみたい!!と夢はふくらみます。
よし、ツェルニーがんばろう。


■今練習している曲■
ツェルニー 30番ー1
・バッハ インヴェンション 7番
ベートーヴェン ソナタ 19番第2楽章


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ツェルニー登場

発表会後のレッスンで先生と今後の方針を話し合い、やはりツェルニー30番に取り組むことに決めました。

そろそろちゃんとやりましょうかという先生の意向と、私の基礎を見直したいという気持ちから何か練習曲をということになり、ツェルニーの名前があがりました。私がベートーヴェンにはまっていることも理由のひとつです。

中学生のときに一度やっているのでたしかまだ楽譜は持っているはずと思い、さがしてみたら…ありました!約30年前に使っていた楽譜です。30番と40番がありました。30番は一通りやり終え、40番に入って6番で挫折したようです。5番まで丸が付いていて、6番は日付が書いてあるのに丸が付いていません。痛々しいです。

30番をパラパラめくりながらどれどれ、と1番を弾いてみました。懐かしい!ちゃんと覚えていました。2番はどんなだっけ。3番は…どの曲も指が覚えているので楽しくなってきてしまい、止まらなくなり10番まで弾いて我に返りました。何だか肘が痛い。まずい!弾き散らかしている時は体に意識がいかないのでどこかに力が入っていたらしく、まんまと痛みが出てしまいました。
…こういうのはやめよう。遊んでいる場合ではない。

さて。今はゆっくり、1番を十分体の状態に気を配りながら弾く練習をしています。全身どこにも余計な力みがないように、さらに強弱などもしっかりつけて最後まで弾き通すのは今の私にはかなり良い練習になります。曲は体に馴染んでいるので弾くことではなく体の方に意識を向けやすいのでちょうど良いです。これこれ、こういう練習がやりたかった!ピアノの練習というより体をコントロールする練習という感じです。


ツェルニー30番に入るにあたり、先生からこんな話を聞きました。ピアニスト、ポリーニさんがショパンコンクールで優勝した直後10年近く表舞台から姿を消していた期間があるそうです。その時に取り組んでいたのははツェルニー30番だった、と。(諸説あるようですが。)

ポリーニさんといえば私にとっては毎朝の相棒のような存在。家事嫌いの私の為にベートーヴェンソナタを弾いてくれています。そのポリーニさんもツェルニー30番をやっていた!

ショパンを弾くうちに何かしら気づきがあり、技術的に自分に足りないものが痛いほどわかり、「ショパンなんか弾いてる場合じゃない!今必要なのはツェルニー!」と思ったに違いありません。勝手に妄想して勝手に共感の嵐です。

という訳で熱くツェルニーに取り組み始めた次第です。

■今練習している曲■
ツェルニー30番-1
バッハインヴェンション 7番
ベートーヴェンソナタ19番 Op49-1第2楽章

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発表会

発表会がありました。年に一度開かれる、大人の為の発表会です。ピアノ仲間と交流できる貴重な時間です。私にとっては年に一度のお祭りのようなもの。

今回の発表会は自分としては今までで一番まともに弾けました。3回目の参加ですが前の2回は緊張の為ほぼ頭の中は真っ白、意識のない状態で終わってしまったので、終わった後「ぜんっぜん思い通り弾けなかった…」という気持ちでいっぱいでした。

今回ももちろん緊張しましたが、あまり多くを求めず、緊張の中でも脱力・呼吸など体の状態にも意識を向けて弾くことを目標にしたので、その点では目標達成できました。

途中ミスもありましたが、大幅に崩れることもなく、練習とあまり変わらず弾くことができました。発表会前にホールで弾く機会があったのも良かったのかもしれません。

弾いたのは子供の情景から抜粋で5曲。子供の情景に取り組んですでに2年がたとうとしています。残り3曲。このまま行くと全曲弾くのに3年かかりそうです。果てしなく長い!

さて、発表会も終わりようやくじっくり練習できるようになり、ワクワクしています。やりたいことがやっとできる!

根本的に見直したい所がたくさんあります。

良い脱力加減で弾くことを体に染み込ませたいし、手の使い方が親指主導になっているの改善したいし、肘から先のアーチの感覚をつかめるようになりたいし、まだまだ他にも。。。

どこがダメだったのか分かったし直すにはどうしたら良いのかも分かりかけている。今なら直せそうと思える所がたくさんある。そこが直れば、子供の頃越えられなかった壁を越えられそうな気がする!

先生に相談しながらその辺りのことをやっていきたい。

あとは発表会が終わったらツェルニーをやることになりそうです。それもワクワクしています。

子供の頃30番を一応終えて40番に入ったあたりで挫折しています。

もういちど30番をやることになりそうですが、あの頃とは全然違った弾き方が出来るのではないかと思っています。

ピアノレッスンを再開してから3年がたち、4年目に入っています。ピアノが楽しくて仕方ないです。

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ポリーニさんと一心同体

ピアノを弾く時の脱力加減が分かってから、色々と変化がありましたが、割と大きな変化の一つに「弾きながら呼吸ができるようになった」というのがあります。

もちろん息を止めたまま何分も弾き続けることはできませんから、今までも一応息はしていたことには違いないのですが、今までのは明らかに力の入った不自然なものだった、ということが分かりました。

弾き始めは全身が緊張していますので、まるで泳ぎ始めるときのように、息を吸って、止める!ということをしてから弾き始めていました。4拍子だとすると、1、2、3、ハイ!のハイ!の部分で思い切り肩を上げて息を吸って、次の1拍め、音楽がスタートするところで完全に息をストップ!肩は上がったまま、空気は喉のところに止まったまま!…という感じで弾き始め、どこで吐いているかは全く自覚なく。曲の終わりまで「そういえば息したっけ?」という状態でした。

今まで呼吸について指摘されたことがあったかもしれませんが、意識すればするほど吸うときに力が入り、その力が抜けないので余計に自然な呼吸ができないという悪循環だったんだと思います。

なんてことは無い、体の力が抜けていれば自然な呼吸をしながら弾くことができる。

しかも曲の感じに呼吸を合わせられるようになると、表現がしやすい。
というか呼吸が音となり演奏になり聴いている人に伝わる、と言っている人もいる。
ということは極端に言うと演奏している時の呼吸の状態こそが表現だ、とも言えるのかもしれません。

とにかく、弾いている時に自然な呼吸が出来ているときは、体が上手く脱力できているということがわかりました。緊張しているときなど呼吸が止まっていることに気づいたら「脱力脱力〜」と言い聞かせています。呼吸が出来ている時は音楽と自分が自然に溶け合っているようで、今まで経験したことのないような何とも良い気分になります。


このところ相変わらず悲愴1~3楽章を聴き続けているのですが、もうかなり細部まで聴きこんでいるので、最近は演奏者とどこまで呼吸を合わせられるか、ということを試して遊んでいます。

私の持っている音源はポリーニのものなのですが、弾き始めのブレスから始まり、休符の後の入り方やちょっと緩やかになって息が抜けて行く感じなんかをポリーニさんに合わせるわけです。だんだん鍵盤から鍵盤へ動く、空中での手の動きなんかも見えてきます。そうしていると頭のなかではまるで自分が弾いているような錯覚を起こし、ピッタリ息があったときはとっても気持ち良い!

そんな感じで洗濯物を干しながら巨匠のおじさまとと一心同体になって妄想しているのが毎朝の光景です。
客観的に見たらちょっと、いやかなりキケンかもしれません。
が、家事がはかどる毎日です。

■本日の練習■
シューマン 子供の情景Op15-10
ゆっくり練習

発表会へ向けての練習が煮詰まってきました。思うようにいかなくて力が入ってしまいます。気持ちをリセットするためにあえてあまり弾かないようにしています。


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